内容紹介
米国のコーヒー革命をもたらし、日本でも店舗を急拡大しているスターバックス。リピートする顧客の多くが、コーヒーの品質だけでなく、スターバックスならではの暖かい雰囲気と情緒を味わっている。同社の特徴は、充実した健康保険や社員持ち株制度などの徹底した社員本位の経営にある。社員の利益を図ることは、コスト増で利益が減るどころか、経営者が予想もしなかったような活性剤になることを提示している。自分の会社が好きになり、会社の方針・目標に共感した社員は、会社発展のために努力するようになる。社員が自尊心と誇りを持てば、さらに家庭、社会への貢献とつながる。
企業が大きく成長するには、利益追求が第一ではなく、正しい価値観と人材を基盤とした経営が必要だ。その要は真心にほかならない。”真心を注いだ一杯のコーヒー”、顧客はそれを感じて必ずこたえてくれる。ハワード・シュルツCEOの自伝のかたちを取りながら、古風ともいえる同社の戦略を詳細に描く。