『進撃の巨人』『鬼滅の刃』など話題作が続々と登場し、活況を呈するアニメ業界。作品に登場するキャラクターの声を演じ、作品の魅力を高める「声優」は、今や「小中学生が就きたい職業ランキング」の上位を占めている(キッズ@nifty調査)。1500人以上がひしめく声優のなかで、人気実力ともにトップクラスといわれる1人が、梶裕貴だ。テレビアニメ&劇場版にもなった『進撃の巨人』で主人公のエレン・イェーガー役を演じ、「声優アワード」では主演男優賞を史上初となる2年連続受賞。アニメや吹替えといった声の表現にとどまらず、舞台やTVドラマにも数多く出演している。また、登録者数が40.4万人(2023年1月現在)にもなる自身のYouTubeチャンネルでは、自ら企画した朗読を配信。さらにアパレルブランドのプロデュースなど、様々な形で活躍の場を広げながら、声優の魅力と可能性について発信し続けている。そんな梶が、仕事を通じて出会った人たちと「声優」をテーマに対談する中で見出したものとは? 『日経エンタテインメント!』での3年にわたる連載をまとめた著書『梶裕貴 対談集-えん-』(日経BP)から一部を抜粋・再編集してお届けする。(構成:実川瑞穂/写真:江藤はんな=SHERPA+)
