不確実性の高まる世界情勢、高市新政権への期待、労働人口の減少、AI(人工知能)のさらなる進化……どの業界に飛躍のチャンスがあり、企業はどう備えるべきなのか。幅広いシーンで活用されている『日経業界地図 2026年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は国家戦略技術6分野に指定され、いま最も注目されている「生成AI」業界をとりあげる。
人の指示に従って文章や画像を自動生成する生成AI(人工知能)が、職場やサービスに広く普及しつつある。
従来のAIは画像認識や予測など用途が限られていたが、学習方法の進化やデータ量の拡大で、性能が飛躍的に向上。プログラミングや文書作成の自動化、チャットボット、AIアートなど用途は多様だ。人が担ってきた作業の多くを代替し、創造的な分野でもAIの影響力が強まると期待されている。
最近の動向
AIモデルの性能ではトップランナーだったオープンAIを、アンソロピックや中国のディープシークら新興勢が猛追。対話や画像、音声、動画のコンテンツ生成に加え、AIが集めた情報を要約する「検索拡張生成(RAG)」などビジネス用途のサービスも多角化する。
オープンAIと連携するマイクロソフトは企業向けサービスにAIを組み込み、グーグルは検索結果にAIの要約を表示。アマゾン・ドット・コムは開発・運用に欠かせないクラウドで支える。アップルもリアルタイム翻訳などのAIサービスを投入した。日本企業でも通信やIT大手を中心に開発やインフラ整備が進み、新興勢との提携も盛んだ。
業界規模
生成AIの市場規模:2170億ドル(31兆2697億円)(2025年予測、スタティスタ)
キーワード
【AIエージェント】
人間に代わって自律的に作業をこなすAIシステム。ルールベースでなく、学習データを元に状況に応じて判断を下せる。発注や経理、メール送受信やコーディングなどの幅広い業務が期待されている。
業界団体等
日本ディープラーニング協会:東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル https://www.jdla.org
[日経クロステック 2025年12月22日付の記事を転載]
日本経済新聞社編/日本経済新聞出版/1980円(税込み)
日本経済新聞出版編/日本経済新聞出版/1760円(税込み)





