不確実性の高まる世界情勢、高市新政権への期待、労働人口の減少、AI(人工知能)のさらなる進化……どの業界に飛躍のチャンスがあり、企業はどう備えるべきなのか。幅広いシーンで活用されている『日経業界地図 2026年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回はエコシステムの拡大が進む「メタバース」業界だ。
メタバースは「Meta(超越)」と「Universe(宇宙)」を組み合わせた造語。現状ではアバターを自分の分身として仮想空間で人と交流したり、エンターテインメントを体験したりする形態を指すケースが多い。デジタル機器の普及やブロックチェーン技術の進展がメタバース経済圏の構築を後押ししている。
最近の動向
メタバースのエコシステムが広がっている。業界をリードするメタは同社の「ホライゾンOS」を競合企業でも使えるように開放する戦略をとる。XR端末「クエスト」のエントリーモデルも発売し、普及を促す。
アップルもXR端末「ビジョンプロ」を販売。現実世界と3Dの物体を融合させて「空間コンピューティング」をうたう。
ビジネス活用が広がりを見せる。ロブロックスやZEPETO(ゼペット)など、ゲーム、ソーシャル系のメタバースは国内外で成長が目立つ。
大阪・関西万博では「バーチャル万博」開催。アパレルブランドや人気キャラクターがメタバースにコンテンツを提供する例も増加。国内ではデザイン侵害を防ぐ法整備への取り組みも進む。
業界規模
メタバースの世界市場規模:1500億ドル(21兆6150億円)(2026年予測、スタティスタ)キーワード
【AIアバター】
AI(人工知能)を搭載した仮想空間上の分身。人間の音声を認識し、自然な会話ができる。ユーザーの入力や環境に応じて変化し、設定された役割を持つ。企業の人事研修や接客などで利用場面が広がる。
[日経クロステック 2026年1月6日付の記事を転載]
日本経済新聞社編/日本経済新聞出版/1980円(税込み)
日本経済新聞出版編/日本経済新聞出版/1760円(税込み)


