不確実性の高まる世界情勢、高市新政権への期待、労働人口の減少、AI(人工知能)のさらなる進化……どの業界に飛躍のチャンスがあり、企業はどう備えるべきなのか。幅広いシーンで活用されている『日経業界地図 2026年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。AIの普及やIoT機器の増加で需要が増す「ビッグデータ」業界を見ていこう。
膨大で多様、かつ絶え間なく増え続ける「ビッグデータ」の活用を支援する業界。主なデータとしてEC(電子商取引)サイトの購買履歴、交流サイト(SNS)の投稿文や画像、機械や自動車が内蔵するセンサーやカメラのデータや映像などがある。
形式の違うデータもあわせて分析することで顧客の需要予測や、設備の保守、セキュリティー対策や防犯などに活用する。プライバシーを保護したままデータを処理する技術も進化しており、企業間での連携も進む。AI(人工知能)をトレーニングする需要も増えている。
最近の動向
アステュート・アナリティカによると、2024年のビッグデータ解析の世界市場は3263億ドルと、前年比で13%増えた。33年までに1兆1125億ドルと年間平均成長率14%で成長すると予測されている。AIの推論やIoT機器の増加でデータ量は増え続けており、需要は増している。
AIが自律的に作業する「AIエージェント」の登場で、企業は素早く自社データを解析できるようになった。今後はAIが誤情報を生成する「ハルシネーション(幻覚)」やセキュリティー対策が課題になる。
業界規模
ビッグデータ解析の世界市場:3263億ドル(47兆198億円)(2024年、アステュート・アナリティカ)
キーワード
【非構造化データ】
特定の形式を持たず、そのままではデータベースでの管理が難しいデータのこと。文章や画像、音声、動画などが代表例。生成AIなら処理が可能。
[日経クロステック 2026年1月21日付の記事を転載]
日本経済新聞社編/日本経済新聞出版/1980円(税込み)
日本経済新聞出版編/日本経済新聞出版/1760円(税込み)



