不確実性の高まる世界情勢、高市新政権への期待、労働人口の減少、AI(人工知能)のさらなる進化……どの業界に飛躍のチャンスがあり、企業はどう備えるべきなのか。幅広いシーンで活用されている『日経業界地図 2026年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。大型再開発が注目される「不動産」業界を見ていこう。

 不動産ビジネスは幅広く、土地の開発や賃貸・売買、仲介、管理など業務内容は多岐にわたる。仕入れた土地の用途もオフィスビルや住宅、商業、ホテル、物流、データセンターなど幅広く、企業によって得意分野も異なる。都心では開発用地が減っており、総合デベロッパーによる大型再開発が増えている。

最近の動向

 新型コロナウイルス禍からの出社回帰や採用強化を背景に、企業がオフィスを都心の好立地で高品質なビルに移転したり増床したりする動きが強まる。三鬼商事によると、2025年4月の東京都心5区のオフィス空室率は3.73%と20年9月以来の低さとなった。需給が引き締まり賃料も上昇している。

 インバウンド(訪日外国人)で需要が高いホテル事業やスポーツの試合・音楽ライブに活用するアリーナ事業を成長の柱として開発する動きが相次ぐ。

 不動産デベロッパー大手は過去最高業績となるものの資材価格や労務費など建築コストの高騰が課題だ。採算性の悪化から都心部以外の開発計画の見直しや工期の遅れなどが相次ぐ。

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業界規模

不動産業の売上高:56兆4539億円(23年度、財務省「法人企業統計調査」)

キーワード

【REIT(リート)】
不動産投資信託とも呼ぶ。投資家から集めた資金で不動産に投資し、賃料収入や売却益を原資として投資家に配当する。不動産デベロッパーが自社で創設している場合も多い。

日経クロステック 2026年1月14日付の記事を転載]

業界の基本が1分でわかる! 『日経業界地図 2026年版』では、過去最多の201業界、4900企業・団体を収録。日経記者が総力をあげて取材し、業界ごとに企業の提携・勢力関係を図解で示します。企画や提案に役立つ巻頭特集を拡充し、業界規模グラフなどでより見やすく、より使いやすくなりました。

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