不確実性の高まる世界情勢、高市新政権への期待、労働人口の減少、AI(人工知能)のさらなる進化……どの業界に飛躍のチャンスがあり、企業はどう備えるべきなのか。幅広いシーンで活用されている『日経業界地図 2026年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は競技人口・視聴者数の増加が進む「eスポーツ」業界をとりあげる。
パソコンやスマートフォン、ゲーム専用機を用い、ビデオゲームで対戦するスポーツ競技。アジア大会など競技大会の正式種目になる例が増えた。大会に出場して賞金や報酬を得る「プロゲーマー」も増えている。eスポーツに特化したPCをはじめ、マウスやコントローラーなど関連機器の市場も拡大している。
最近の動向
調査会社スタティスタによると、2029年のeスポーツの世界市場は25年比25%増の59億ドルとなる見通し。「ユーチューブ」などの動画投稿サービスを通じてゲーム配信をするユーザーが増え、市場が拡大した。
米国と中国がプレーヤー数、市場規模とも大きい。国際オリンピック委員会(IOC)が27年に開催する第1回「オリンピックeスポーツ大会」の会場をサウジアラビアに決定するなど、世界各地に流行が広がりつつある。
国内でもプロチームは増えているが、米中の勢いに比べると規模は小さい。国内ソフトメーカーもeスポーツに使うゲーム開発にしのぎを削る。ファーストパーソンシューティング(FPS)と呼ばれるジャンルが人気だが、国産ゲームはまだ少ない。
業界規模
日本のeスポーツの市場規模:146億円(日本eスポーツ白書2024)
キーワード
【国民スポーツ大会】
日本eスポーツ協会が日本スポーツ協会の承認団体に。数年内に国民スポーツ大会の正式競技として採用検討。文化プログラムの「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」には予選に40万人以上が参加。
[日経クロステック 2026年1月5日付の記事を転載]
日本経済新聞社編/日本経済新聞出版/1980円(税込み)
日本経済新聞出版編/日本経済新聞出版/1760円(税込み)



