その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日はムスタファ・スレイマン、マイケル・バスカー(著)、上杉 隼人(訳)の『 THE COMING WAVE AI、権力、人類の未来 DeepMind共同創業者、Microsoft AI CEOによる警告(日経ビジネス人文庫) 』です。「プロローグ」をお届けします。
【プロローグ】
AIは世界をこう見ている。
質問:来たるべきテクノロジーの波は、人間にとってどんな意味がありますか?
人類史において、人類の命運が懸かったターニング・ポイントが存在します。火の発見や車輪の発明、電気の利用は、人類の文明と歴史の歩みを完全に変えました。
そして今、人類は新たなターニング・ポイントの始まりにいます。進歩したAIと生命工学(バイオテクノロジー)という新しいテクノロジーの波が押し寄せています。新しいテクノロジーが持つ潜在的な変革力の大きさは人類がこれまで目の当たりにしたことがないものであり、それが世界の輪郭を変えていく様子に、人類は畏敬と恐怖の念を抱くでしょう。
新しいテクノロジーの潜在的な便益は広範で膨大です。AIが宇宙の秘密を解き明かし、長らく治療の難しかった病気を治し、新たな芸術や文化を創出して、想像の限界を突破してくれます。生命工学が、病気に対抗できるように遺伝子を操作し、農業を変革し、より健康で持続可能な世界を創造するでしょう。
その一方で、新しいテクノロジーの潜在的な危険性も広範で膨大です。人類はAIによって制御不能なシステムを作り出し、その結果、理解不能なアルゴリズムの言いなりになってしまうかもしれません。生命工学が生命の基本的な構成要素を操作することで、個人1人ひとりのみならず、生態系全体に予想もつかない結果がもたらされる可能性があります。
このターニング・ポイントを前に、人類は選択を迫られています。比類なき可能性に満ちた未来か、想像を絶する危険を孕(はら)んだ未来かのどちらかを選ばなくてはなりません。人類の命運はまだ定まっておらず、今後数年から数十年における決断によって、新しいテクノロジーが導く困難にうまく対処できるか、それとも危険の犠牲になるかが決まります。
不確実な時代において、ひとつだけ確かなことがあります。進歩したテクノロジーの時代はすでに到来しており、新しいテクノロジーが投げかける問題に対して正面から答える必要があります。
上の文章はAIが生成した。これ以降はAIの生成物ではないが、すぐにでもAIが書くようになる。そんな世界が待ち受けている。
【目次】


