その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は網野衛二さんの『 ネットワークスペシャリスト試験で学ぶ必修技術33 』です。

【はじめに】

 この書籍は日経NETWORKで連載している「ネスペ試験で学ぶ ネットワーク技術のキホン」から抜粋し、まとめたものです。

 この連載の登場人物である「インター博士とネット君」は拙作のホームページのコーナーである「3分間ネットワーキング」でネットワーク技術解説をさせていただいているキャラクターで、ご縁がありましてこの連載にも登場しております。

 IPA(情報処理推進機構)が実施している情報処理技術者試験、その中で一番高度なレベル4の試験の1つがネットワークスペシャリスト試験です。多くのネットワークエンジニアやそれを目指す人々の登竜門的試験として、人気の高い試験です。

 試験は午前I、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの四つに分かれています。中でも本書で扱っている午後I試験は経験の浅いエンジニアや、経験のない学生が苦戦する試験となっています。

 苦戦する要因としては、ネットワーク構築図を中心に、技術知識をまず必要な設問があり、さらに運用やその注意点などを問う設問があるという構成になっているためです。そのため構築や運用の経験の差が出やすい問題となっています。

 ですが、これは逆に考えますと、これらの問題はよき「サンプル」であり「教材」でもあるのです。問題を理解し、その構成図を把握することで、不足していた構築や運用経験を得ることにもつながります。多くの問題を解くことにより問題間の共通項から「ネットワーク構築の定石」や「ネットワーク運用のイロハ」を理解することにもつながるでしょう。その点からもネットワークスペシャリスト試験はよい「教材」となりえます。

 本書ではこの「教材」を読み解くため、図や表を多めに使うことで、その技術知識に対して動作などの「イメージ」を明確化しており、多くの人に理解しやすくするよう心がけています。本書をきっかけにしてネットワークスペシャリスト試験の合格につながったり、ネットワークへの理解が深まったりすることがあれば、作者として大きな喜びであります。

2025年2月
網野衛二


【目次】

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