その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は森夏節さん、常見ひろ子さんの『 基礎からデータサイエンスまで 100題で学ぶ表計算 第5版 Excel 2024/2021/365対応版 』です。
【はじめに】
AIの本格的な利用も始まりつつあるIT化社会の成熟期において、求められるスキルも高度化しています。しかしながら、デバイスの多様化で必ずしもキーボード付きのパソコンの利用がメインストリームとは言えず、学校教育や企業教育においては思いのほかビジネス系ソフトを使い慣れていない“初心者”が多いことに気づかされます。
そこで、本書はビジネス系ソフトの代表格ともいえる表計算ソフトを取り上げ、これから新たに学ぼうという初心者はもちろん、もう一度勉強し直したい、あるいはキャリアアップを目的とする人が、Lesson1から始めてLesson100を終えるときには表計算ソフトのエキスパートになれるように構成してあります。
本書には、筆者らが長年情報教育に携わっている経験を生かし、他には見られない特徴を持たせています。
まず、操作スキルを学ぶ上でストレスにならないように文字入力を平易にしています。例題を解く以前に「例題の入力」に苦労している学生をたびたび目にしてきたこともあり、本書では入力に関連する操作も重視しつつ、初心者でも入力に後れを取らずに学習を進められるように、また、日本語を得意としない留学生でも無理なく取り組めるようにと配慮しました。なお、本書ではサンプルファイルを用意していません。
また、操作方法の解説を主とするのではなく、演習問題を多く解くことでスキルが身に付くように構成しており、Lessonごとに必ずステップアップする展開となっています。本書を通じて実力を養うことができれば、製品のバージョンが変わっても戸惑うことなく使いこなせるようになると考えます。
高等教育機関におけるデジタル人材育成のプログラムにはデータサイエンスが柱のひとつとなっています。本書ではExcelで学ぶデータサイエンスの基礎知識として統計学の基礎知識と関数を用いてデータ分析が学べるように構成しました。
この第5版はExcel 2021、2024およびMicrosoft 365に対応しています。100題を解き終わったときには、皆さんが表計算ソフトの確かなスキルを習得している――それが筆者らの切なる願いです。
森 夏節
常見ひろこ
【目次】

