その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日はさわぐち けいすけさん(マンガ)、入山 章栄さん(原作協力)の 『経営理論をガチであてはめてみたら自分のちょっとした努力って間違ってなかった』 です。
【はじめに】
この本は、あなたが日々経験されている仕事のやり方、
職場での人間関係、キャリア、友人関係などにまつわる
モヤモヤ、
イライラ、
そしてやりがいや楽しさについて、
世界で標準になっている「経営理論」をあてはめてみたら
意外とハマるのでは?という目的で作られています。
「理論」と聞くと、一見とっつきにくいですよね。
でも、経営・ビジネスというのは、そもそも人がやっていること。
ですから、経営理論というのは実は
「人が何をどう考えて、
なぜそのように行動しているのか、
なぜそのような結果になるのか」
に、一つの科学的な説明を与えるものに他なりません。
人の本質は、大企業の経営者だろうが、
イーロン・マスクだろうが、みなさんだろうが、変わりません。
もちろん扱っている案件の大きさや金額に違いはありますが、
本質を突き詰めると、誰もが似たようなことにモヤモヤし、
イライラし、喜んで、悲しんでいるのです。
それを言語化し、説明するのが経営理論です。
ですので、この本は、みなさんが日常で経験しうることを
経営理論で説明してみよう、という
おそらく世界で初めての本なのです。
この本を読んだからと言って、
明日からみなさんのキャリアが急に飛躍することは、
おそらくないと思います
(もしかしたらそういう方もいるかもしれませんが)。
でも少なくとも、多少はスッキリして、
心がラクになることを僕は期待しています。
みなさんが日ごろ感じているモヤモヤやイライラややりがい
は、「なぜそうなるのか」が言語化されていません。
そして、人は自分のやっていること、
考えていることが
うまく言語化できないとスッキリしません。
ですから、この本を通じて少しでもスッキリ、
ラクになってもらえればと思います。
多少のアカデミックな経営理論の知識も身に付くでしょう。
というわけで、とにかく気軽に、
これから始まる4人のグダグダ話を追いかけてみてください。
また巻末でお会いしましょう!
入山章栄(経営学者)
【目次】