その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は伊尾木将之さんの 『まとめて学ぶ Python&JavaScript』 です。

【はじめに】

 数多くあるプログラミング言語の本の中から本書を手に取っていただき、誠にありがとうございます*1

*1 電子書籍の場合、手に取るという表現は適切ではないかもしれませんね。

 本書は、プログラミング言語を少し知っている初心者から、少し慣れてきたくらいの方を対象にしています。そして、そのような方に向けて、PythonとJavaScriptをまとめて説明してしまおうという試みの本です。複数の言語を一気に解説する本は珍しいかと思います。

 優れたプログラマーは、1つの言語に詳しいのは当然として、複数の言語を広く深く理解しています。そのため、1つの問題に対して「この場合、この言語ではこう書く。あの言語でもこう書く」と多角的に問題を眺めることができます。であれば、最初から複数の言語を比較しながら学ぶのも良い方法かもしれないと考え、その実験のための一冊として書き上げました。

 本書ではPythonとJavaScriptの両言語を単に紹介するだけではなく、両言語が提供する機能の背景や考え方などをなるべく書くように努めました。そういう意味においては、本書はプログラミング言語を紹介するだけの本というよりは、PythonとJavaScriptを例としてプログラミング言語の考え方を紹介している本とも言えます。もちろん、プログラミング言語の世界は広大なので一冊の本ですべてを語れるものではありませんが。

 プログラミング初心者の方が、本書を通じて少しでもステップアップしてもらえることを、あるいは少しでもプログラミングって面白いなと思って頂けることを切に願っています。

 もともと本書は、Pythonの本を執筆しようというところから始まりました。筆者は「日経ソフトウエア」というプログラミング雑誌でPythonの連載を執筆しているので、それを編集して出版しましょうという企画でした。

 ただ、連載はやや“ネタ色”が強く、また、数多くの優れたPython書籍が出版されている中、今更筆者が一冊出したところで…という思いもあり、紆余曲折の末、「PythonとJavaScriptを同時に学ぶ」という企画に行き着きました。このため、全編書き下ろしになり、当初のスケジュールから大きく遅延することになりましたが…。

 本書の執筆には色々な方にご協力いただきました。編集の武部健一さんにはスケジュールが遅延する中、辛抱強く対応していただき大変感謝しています。また、本書はレビューアーとして、赤松祐希さん、深澤祐援さん、山田良明さんに参加いただきました。Python面の記述を主に深澤さんに、JavaScript面の記述を主に山田さんに、第3部の記述を主に赤松さんにレビューしていただきました。皆さんの鋭い指摘で筆者の稚拙な文章がいくらかでも良いものにできたと思います。大変感謝いたします。

 最後に、6歳児の面倒を見ながらサポートしてくれた妻にも感謝します。妻の協力がなければ書き上げることは絶対にできませんでした。ありがとう。また常に家の中を明るくしてくれた僕らの子供にも感謝したいと思います。

2022年 晩夏  伊尾木 将之


【目次】

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