新規事業や事業変革を推進する上での「不幸な光景」「大企業あるある」を解決する、「目からうろこ」のマネジメント手法の解説書 『リーンマネジメントの教科書 あなたのチームがスタートアップのように生まれ変わる』 。NTTドコモのCVC(Corporate Venture Capital)として、スタートアップ投資と共創支援に取り組むNTTドコモ・ベンチャーズ社長の笹原優子氏が、「自分もそうありたい」と感銘を受けたこととは?

 担当者からマネージャーに昇格したら、「マネージャーであろう」としたくなる。昇格であると同時に、現場から降りてしまう人もいる。

 『リーンマネジメントの教科書』のマネージャー像は、事業の現場でメンバーとともに頭をひねって実験方法を考え実践する。と同時に、組織の中での成果が最大になるよう、プロジェクトアサインの仕方や、メンバー評価の工夫などモチベーションが保たれる仕組みも考えている。

 リクルートエージェントで1年間に100億円の売り上げアップという結果を残した細野さん。支援者的立場ではなく、彼が企業の現場で考え実行してきた内容が赤裸々に記されている。「そんなに大きな結果は残せない」と構えるかもしれないが、誰でも試せるヒントがたくさんある。

 かっこいいマネージャーでいるのではなく、泥臭く、苦しく、でも楽しく新規事業に向かう姿勢にも感銘をうける1冊で、自分もそうありたいと改めて思わせてくれます。

<評者> 笹原優子(ささはら・ゆうこ) NTTドコモ・ベンチャーズ代表取締役社長
1995年NTTドコモ入社。iモードサービスおよび対応端末の企画、サービス仕様策定に立ち上げ時より携わる。その後、プロダクト部にて端末のラインアップおよびデザイン・UX戦略を策定。留学を経て、2014年よりイノベーション統括部にて新規事業創出プログラムである「39works」を運営。2021年6月より現職。ドコモとNTTグループのCVCとして投資、シナジー創出を担う。