Excel仕事で最もよく行う演算は加算(足し算)であり、複数のデータを合算する「SUM関数」は最頻出のアイテムです。実務においては、入力したSUM関数を同じ列の他の範囲にコピーしたり、同様に最終行でも入力してコピーしたり、さらに算出した小計から総合計を求める作業も発生したりします。SUM関数にまつわる一連の作業を、ショートカットキーで素早く行うテクニックを見ていきましょう。このコラムは『 カリスマYouTuberが教えるExcel超時短メソッド 』(Office HARU著、日経BP)よりお届けします。
【目次】
知らないと損するExcel超時短メソッド
第1回
Excelで複雑な数式を使わずにデータを一瞬で分割・結合する方法
第2回
Excelで条件に「当てはまらない」データを即座に選択する方法
第3回
Excelであらゆる機能をたった2つのキーで実行する方法
第4回
Excelの保護ビューを素早く解除する方法
第5回
Excelで「空白」をパスして範囲選択する方法
第6回
Excelで表示されているデータだけを選択してコピーする方法
第7回 ExcelでSUM関数を最速で入力する方法
SUM関数の挿入
ここでは、B列からD列までのデータの合計をE列に求めていきましょう。まず、合計値を返すE列のセルをクリックして、アクティブにします。

[Alt]+[Shift]+[=]を押します。隣接する値を含む対象範囲が自動で選択され、SUM関数が挿入されます。

対象範囲が正しく選択されていれば、[Enter]キーで実行します。対象範囲が正しく選択されていない場合は、方向キーや[Shift]キーを組み合わせて修正しましょう。

SUM関数の一括挿入
同様の手順で、特定のセル範囲にまとめてSUM関数を挿入することも可能です。まず、あらかじめ対象の範囲をすべて選択しておきます。範囲を選択したら、[Alt]+[Shift]+[=]を押します。

これによって、[Enter]キーを押すステップをも省略して、選択したすべてのセルに合計を求めることができます。

横方向だけでなく、縦方向の合計にも応用できます。


さらに、合計列を返す列や行を同時に選択した状態で[Alt]+[Shift]+[=]を押せば、縦方向と横方向の合算を同時に行うことができます。

シンプルながらも使用頻度の高いテクニックです。SUM関数を入力する表をよく作成する方は、覚えておいて損はないでしょう。
ここで紹介したメソッドは、以下の動画でも確認できます。
YouTubeの 【Excel講座】「Alt + Shift + =」の真の威力を知ってますか?★超便利!★ です。
第8回は、フィルターの適用と条件の指定を同時に実行する方法を紹介します。