データベースで蓄積した情報は、フィルターを活用することにより、指定した条件で簡単に絞り込むことができます。ただ、このフィルターによる絞り込みは、意外と工数がかかります。ここでは、フィルター検索を効率化するショートカットキーを演習していきましょう。このコラムは『 カリスマYouTuberが教えるExcel超時短メソッド 』(Office HARU著、日経BP)よりお届けします。
【目次】
知らないと損するExcel超時短メソッド
第1回
Excelで複雑な数式を使わずにデータを一瞬で分割・結合する方法
第2回
Excelで条件に「当てはまらない」データを即座に選択する方法
第3回
Excelであらゆる機能をたった2つのキーで実行する方法
第4回
Excelの保護ビューを素早く解除する方法
第5回
Excelで「空白」をパスして範囲選択する方法
第6回
Excelで表示されているデータだけを選択してコピーする方法
第7回
ExcelでSUM関数を最速で入力する方法
第8回 Excelでフィルターの適用と条件の指定を同時に実行する方法
フィルターの基本操作
まずは、フィルターを適用する基本の流れを見ていきましょう。見出し行にカーソルを置いて、[Ctrl]+[Shift]+[L]を押します。

フィルターが適用され、見出しのセルに下向き三角マークが追加されました。

絞り込み条件の列(ここではセルB1の[出荷先]列)にカーソルを置いて、[Alt]+[↓]を押すと[フィルター]メニューが表示されます。メニュー内は方向キーで移動、[Enter]キーで決定できます。また、各項目に割り当てられたアルファベット(アクセスキー)を押してコマンドを実行することもできます。チェックボックスは、[Space]キーでON/OFFを切り替えられます。[Enter]キーで決定すると、指定した条件に該当するデータだけが表示されます。

選択したセルの値でフィルター
上で見てきた手順をスキップして、セルを直接選択して、フィルターを適用することもできます。まず、絞り込みたいデータが入力されたセルをアクティブにして、[Shift]+[F10]を押します。[Shift]+[F10]には右クリックと同じ機能があり、右クリックしたときに表示されるのと同じコンテキストメニューが表示されます。

[E]([フィルター]のアクセスキー)→[V]([選択したセルの値でフィルター]のアクセスキー)を順に押します。

フィルターが適用されると同時に、指定した条件で絞り込まれました。

この動作を素早く行うことで、「出荷先:東京」「担当者:青山」のように、絞り込み作業をサクサクと進められます。

フィルターのクリア
絞り込みの条件となっている列のセルをアクティブにして、[Shift]+[F10]→[E]→[E]の順に押します。

フィルターによる絞り込みが解除され、非表示となっていた情報が表示されます。

[Shift]+[F10]→[E]→[V]は、フィルターの適用と指定条件での絞り込みを同時かつ一瞬で実行できる便利なテクニックです。業務でフィルターを使用されることが多い方は、ぜひ試してみてください。
ここで紹介したメソッドは、以下の動画でも確認できます。
YouTubeの 【Excel講座】「右クリック → E → V」の威力を知ってますか?★超便利!★ です。
最終回となる第9回では、クイックアクセスをフル活用したコピペ方法を紹介します。