内容紹介
日本の製造業には、設計マネジメントが有効に機能してない企業が少なくありません。設計部門は職人気質なところがあり、誰かから教えられたり指摘されたりするのを嫌う人が多いという現実があります。そのため、管理者がマネジメントするのは非常に難しく、実質的に現場の設計者に任せてしまっているケースが多いというのが現実です。これでは設計の出来が担当した設計者に依存し、必ずしも良い設計とは言えません。本書は、トヨタ自動車の設計者出身のコンサルタントが、トヨタ自動車の設計マネジメントを担う管理者に求められるマネジメントの方法を体系的に、かつ分かりやすく解説します。品質とコスト、納期(QCD)の全てを高い水準で成立させるトヨタ自動車の開発設計の「本質」を学び取ることができる良書です。製造業の開発設計部門の管理者および設計者にとって必読の1冊です。【目次】
第1章 現状の設計プロセスと間違った設計マネジメント
第2章 あるべき設計プロセスとマネジメントのポイント
第3章 トヨタ流設計マネジメントの全体像
第4章 設計部門方針
第5章 実務における進捗管理・コントロール(難易度設定も含む)
第6章 マネジメントに有効な設計品質ツール
第7章 設計者の教育体系