内容紹介
なぜあなたのデータ分析は会議を通らないのか?● マイクロソフト、ソニー、ナイキ、アマゾンなどで著者が実践
● データ分析の価値を理解・共感させ、意思決定者を説得・行動に促す
● ビジネスを変革する世界標準の技法を伝授
ビジネスの現場では、優れたデータ分析が経営判断を左右する時代となりました。しかし、こんな経験はありませんか。
何週間もかけて丹念に集めたデータ、緻密に分析した結果、そして導き出した貴重な洞察がわずか数分の会議で一蹴されてしまう─、あの悔しい瞬間……。
本書は、まさにこの問題を解決します。
皮肉なことに、あなたのデータ分析が画期的・革新的であればあるほど、この問題は起きやすいのです。本書は、あなたのデータ分析に真の価値を発揮させ、あなたを「異端の反逆者」ではなく、変革を主導する改革者にするための1冊です。
なぜあなたの「正論」が理解されず、拒絶されるのか。データ分析の真の価値をステークホルダーに理解させ、分析から得た知見に基づいた変革への行動を促すために、あなたは「ストーリーの力」をどのように使うべきなのか。
著者は、「妊婦の救世主」と呼ばれながら志半ばで倒れた医師の物語から語り起こし、白衣の天使フローレンス・ナイチンゲールの意外な側面、コレラ大流行の阻止につながったスノー博士の偉業などのエピソードを交えつつ、視覚化(ビジュアライゼーション)されたデータのストーリーが聞き手の理解と納得にいかに効果的かを解説していきます。
その上で、著者が長年の経験で培った「データのストーリーを見いだし、語る技法」を余すところなく明かします。アリストテレスの古典的な修辞論から始まり、最新の脳科学や認知心理学、行動経済学の知見まで駆使した理論的な裏付けで補強しながら、豊富な図版と分かりやすい解説で、著者が独自に編み出した「データストーリー説得技法」の具体的なテクニックを指南していきます。
著者はマイクロソフト、ソニー、ナイキ、アマゾンといった世界的企業の最前線で、データ分析と戦略立案の架け橋として活躍してきた第一人者。長年にわたって培い、実践し、体系化してきた「データストーリー説得技法」─データを武器に意思決定者の行動を促す技術─を、本書であなたに惜しみなく伝授します。
「分析する力」と「伝える力」を兼ね備えたデータプロフェッショナルへ。本書が、あなたのキャリアを変える転機となるはずです。
■推薦のことば
以下のみなさんから推薦のお言葉をいただきました(順不同)
◎「なるほど」の先にある「やろう!」を引き出したいすべてのビジネスパーソンに薦めたい
美しいグラフは、それだけでは人を動かさない。経営の意思決定に携わる中で痛感したのは、データが「正しく伝わる」ことと「相手の行動を変える」ことの間には深い溝があることだ。本書はその溝を埋める唯一の教科書である。脳科学に基づき、人間の認知と感情の仕組みに沿ってデータをストーリー化する技術を体系的に解説している。経営層から「なるほど」の先にある「やろう!」を引き出したいすべてのビジネスパーソンに薦めたい1冊だ。
村上 臣:スマートニュース Vice President/電脳コラムニスト
◎「データリテラシーの『残りの半分』」を身につけよ
データは論理を補強し、ストーリーは感情を動かす――。著者のブレント・ダイクスは、データが持つ真の価値は、それが正しく語られた時にのみ発揮されると説く。どれだけ重要な意味を持つデータであっても伝え方が悪いとその知見は受け入れられない、むしろ知見がもたらす変革が大きいほど、人々からの抵抗も強くなる。
データの価値を最大化するためには、データ分析能力を高めるだけでなく、それと同時にストーリーを語る力を身につける必要がある。本書はそのための具体的な手法を記した、これまでになかった実践的な1冊だ。ぜひ手にとって「データリテラシーの『残りの半分」」を身につけてほしい。
鈴木 邦明:元グーグル・クラウド・ジャパン データ・AI技術本部長
◎データを「受け入れられる物語」へと再構成する方法を指南
人は、物語があってこそ納得し、意思決定できます。人は事実を示しただけでは変われません。私はサイバーセキュリティーの現場でも、占いの対話の中でも、そんな経験を幾度となくしてきました。事実を物語として共有できたとき、人は初めて自ら動き出せるのです。本書は、AI時代であっても変わらない人間の認知特性を踏まえ、データを「受け入れられる物語」へと再構成する方法を指南しています。人を動かすコミュニケーションの本質を学びたい方に、ぜひ薦めたい1冊です。
安藤 弘人:エンタープライズセキュリティーコンサルタント/易占師
◎分析プレゼンテーションを聞き手側に引き寄せる未来を期待させる
大量のデータを生み出し処理するAI時代の到来は、以前から問題だった「主張を正当化するだけの恣意的な分析」をさらに助長する危険性をはらんでいる。視覚化とストーリーの流れを組み合わせるデータストーリーは、その歯止めになり得る。データストーリーが当たり前になれば、分析の聞き手側のチェック&バランスも働きやすくなるからだ。これまで分析者や発表者が主導してきた分析プレゼンテーションを、聞き手側に引き寄せることにもつながるはずだ。そんな未来を期待させる1冊である。
土田 陽介:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主任研究員
<目次>
第1章 データ分析で変革を起こす
第2章 世界を変えたデータストーリー
第3章 データストーリーは心にどう作用するのか
第4章 データストーリーの構成とメカニズム
第5章 役に立つ知見 データストーリーの基盤
第6章 魅力的な筋書き データストーリーの骨格
第7章 グラフの基本 データストーリーの表現を準備
第8章 グラフの活用 データストーリーに命を吹き込む
第9章 データストーリーの実践ノウハウ
