内容紹介

ベストセラー『「言葉にできる」は武器になる。』の著者・最新刊

 なぜビジョンやパーパスは社内で浸透しないのか。
 なぜ時間をかけて制作した言葉が、現場では使われないのか。
 なぜ外向きには整って見える言葉が、内に向けては力を発揮できないのか。
 こうした問いが、本書の出発点である。

 □プロジェクトのなかで出会った人たちが、この言葉を違和感なく口にするか。会議の場で、初対面の相手に会社を説明するときに、その言葉が無理なく出てくるか。
 □自分の仕事の価値を噛みしめながら、その言葉を話す未来を想像できるか。形式的に読み上げるのではなく、その言葉に自分の経験を重ねながら、語ることができるか。
 □苦しい状況に陥ったとき、自らにこの言葉をかけるか。仕事がうまくいかない日や、迷いが生まれた局面で、その言葉を支えとして思い出すか。
 □仲間に、この言葉をかけるか。同僚が悩んでいるときに、その言葉を用いて励ますことができるか。自分に向けて投げかけるだけでなく、仲間や同僚に向けて使えるかどうか。

 掲げるための言葉から、使われる言葉へ。
 社員が信じ、自分の言葉として語りたくなる言葉へ。
 外向きの言葉ではなく、社員を支え、勇気づける言葉へ。
 「あの言葉があったから、ぶれずに進むことができた」――社員たちがこう言えるようになったとき、「言葉」は無形資産として経営を力強く支える武器になるのだ。

 ミッション、ビジョン、バリューからコーポレートメッセージ、社外向けスピーチ、採用メッセージや人事評価・規定、さらには、ネーミングやタグライン・キャッチコピーまで、ベストセラー『「言葉にできる」は武器になる。』の著者が、このような言葉を生み出す視点と方法を解説。リーダーが持つべき言葉の技術を磨き、高めるための考え方と実践手法を伝授する。

目次

はじめに
第1章 信じられる言葉とは何か
  神棚に置かれる言葉、口にされる言葉
  社内で流通する言葉の重要性
  外に向かう言葉を追い求める弊害
  「らしさ」という空気に言葉を与える
  社員が自分の言葉として語り出す瞬間
  いい言葉は、弱ったときに効果を発揮する
第2章 経営で用いられる言葉
  経営において言葉はなぜ見落とされるのか
  「コミュニケーション経営」という概念
  経営で用いられる言葉の数々――コミュニケーション経営の要素
  ミッション・ビジョン・バリュー、そしてパーパス
    ――重要なのになぜ浸透しないのか
  コーポレートメッセージとステートメント――内と外をつなぐ最重要な言葉
  キャッチコピーとタグライン――商品性をどう書き分けるか
  プロジェクト名――組織を動かすハンドルになる
  ネーミング―― サービスを体現し、コミュニケーションコストを下げる
  スピーチ原稿――経営の本音を映す話し言葉の重要性
  採用・面接・説明会――仲間を集める求心力を試される
  人事評価や規定――行動規範としての言葉の落とし込み
  言葉は会社の一部であり、すべてである
第3章 内から外へ。「自社らしさ」を言葉にする
  なぜ「らしさ」を言葉にすることは難しいのか
  「らしさ」を言葉にするための手順
 ①聴く
  すべては聴くことから始まる
  本音は「言葉にできない」が基本
  半構造化インタビューという手法
  適切な相槌と沈黙への対処
 ②整理する・書く
  まず長文で書く、精錬された一行はあとでいい
  価値の三階層で整理する
  書き分ける、量が質を支える
 ③見極める・磨く
  その商品やサービス「だからこそ」になっているか
  社員はその言葉を口にするか
  内外で誤解なく理解されるか
 ④運用する
  言葉は解釈されることで浸透する
  エバンジェリストを育てる、増やす
  言葉の成長と定着には時間がかかる
  言葉は誰が書いたっていい
おわりに