不確実性の高まる世界情勢、高市新政権への期待、労働人口の減少、AI(人工知能)のさらなる進化……どの業界に飛躍のチャンスがあり、企業はどう備えるべきなのか。幅広いシーンで活用されている『日経業界地図 2026年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は『業界地図』で最も注目される業界のひとつであり、再編が進む「自動車(国内)」業界を見ていこう。
ガソリン車1台に使われる部品点数は3万点に上ると言われ、数多くの部品メーカーが完成車メーカーを支える。従事者は日本の全就業者数の約1割を占め、雇用に及ぼす影響が大きい。世界各国・地域で製造業の中心を担う。
最近の動向
自動車業界は米テスラや中国比亜迪(BYD)など新興勢の台頭もあり、生き残りへ向けた再編などを模索する動きが出ている。
2024年12月にはホンダと日産自動車が経営統合に向けた協議に入ると発表、業界に衝撃を与えた。持ち株会社方式での統合を目指したが、ホンダが日産を子会社化する方針に転換。日産と折り合わず統合協議は破談となった。
商用車では25年6月、日野自動車と三菱ふそうトラック・バスが経営統合で最終合意したと発表した。両社が傘下に入る持ち株会社が26年4月に上場することを目指している。
各社の業績に大きく影響を及ぼすのが、トランプ米大統領が打ち出した輸入車に対する追加関税策だ。日本車メーカーの多くが米国へ輸出しており、日産やマツダなどが大きな影響を受ける。
業界規模
国内新車販売台数:457万5705台(2024年度、日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会)
キーワード
【SDV】
「Software Defined Vehicle(ソフトウエア・デファインド・ビークル)」の頭文字をとったもの。インターネットを通じたソフトウエアの更新で自動車の性能を向上することができる。例えば自動運転車でなくても、ソフト更新で自動運転車に変えられる。
業界団体等
日本自動車販売協会連合会:東京都港区芝大門1-1-30 日本自動車会館 http://www.jada.or.jp/
全国軽自動車協会連合会:東京都港区芝大門1-1-30 日本自動車会館 https://www.zenkeijikyo.or.jp/
[日経クロステック 2026年1月6日付の記事を転載]
日本経済新聞社編/日本経済新聞出版/1980円(税込み)
日本経済新聞出版編/日本経済新聞出版/1760円(税込み)





