不確実性の高まる世界情勢、高市新政権への期待、労働人口の減少、AI(人工知能)のさらなる進化……どの業界に飛躍のチャンスがあり、企業はどう備えるべきなのか。幅広いシーンで活用されている『日経業界地図 2026年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は端末上でAI処理を行う「エッジAI」対応PCなどが注目される「パソコン・タブレット」業界だ。

 パソコンはディスプレーやキーボード、半導体などのハードウエアと基本ソフト(OS)や業務ソフトなどのソフトウエアで構成される。独自OSを持つ米アップルを除き、米マイクロソフトの「ウィンドウズ」を採用するパソコンが市場のほとんどを占める。

画像のクリックで拡大表示

最近の動向

 電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した2024年のパソコン国内出荷台数は23年比14.3%増の761万9000台、出荷額は16.0%増の8880億円だった。25年10月に控える米マイクロソフトのOS「ウィンドウズ10」のサポート切れの影響で、新型コロナウイルス禍で導入が進んだ在宅勤務向けノートPCの買い替えが進み、法人向け製品の出荷が好調だった。

 小中学校に1人1台ずつ端末を配備する政府の「GIGAスクール構想」でも買い替えが始まり、25年も好調となる見通し。

 24年に米マイクロソフトがPCの新カテゴリーとしてAIパソコン「Copilot+PC」を発表。40TOPS(1秒間で40兆回の演算)のAI処理性能をもつNPU搭載が条件で、デルやレノボなど大手各社から対応製品が発表された。

画像のクリックで拡大表示

業界規模

パソコン世界生産額:29兆5707億円(2024年、JEITA「電子情報産業の世界生産見通し」)

キーワード

【AIPC】
PCデバイス上でAI処理を行うことができるPC。翻訳や要約機能のほかに画像生成などもできる。

日経クロステック 2026年1月9日付の記事を転載]

業界の基本が1分でわかる! 『日経業界地図 2026年版』では、過去最多の201業界、4900企業・団体を収録。日経記者が総力をあげて取材し、業界ごとに企業の提携・勢力関係を図解で示します。企画や提案に役立つ巻頭特集を拡充し、業界規模グラフなどでより見やすく、より使いやすくなりました。

日本経済新聞社編/日本経済新聞出版/1980円(税込み)
親子で挑むキャリア形成 納得の内定への第一歩! 巻頭インタビューは小説家の朝井リョウさんとJAXA宇宙飛行士の米田あゆさん。今、就活生やその保護者/親が気になっている「就職人気企業ランキング」や、自己分析・ES・インターンシップ対策はもちろん、注目31業界の動向・売上・年収がわかる業界地図、「親世代にもっと知ってほしい注目企業」まで幅広く収録。

日本経済新聞出版編/日本経済新聞出版/1760円(税込み)