その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は小倉広さんの 『任せる技術 わかっているようでわかっていないチームリーダーのきほん』 です。

【まえがき】

 「どうすれば後輩・部下が育つでしょうか? いつまでたってもできるようになりません」
 「どうすれば自分自身のレベル・アップができるでしょうか?」
 「仕事が多すぎて潰(つぶ)れてしまいそうです。どうすれば楽になれますか?」
 「ずっと昔から手を着けたかった仕事の改善。忙しくてまったく手を着けられません」
 「趣味や勉強の時間、プライベートの充実、仕事が忙しすぎて考えることもできません」
 一見バラバラな5つの問いの答え。実はたったのひとつです。
 それは、あなたの仕事を「後輩・部下に任せる」こと。

 もしも、あなたがあなたの仕事を後輩・部下に任せることができたなら。それだけであなたの悩みの大半はなくなるに違いない。
 任せた方がいいことは、言われなくてもわかっている。しかし、なぜかあなたは任せることができない。後輩・部下に任せたくても任せられない。

 本書は「任せられない」を「任せられる」ようにするための本である。
 その発想の原点は「できるようになってから任せる」のではなく「できなくてもムリして任せる」というところにある。
 一見、むちゃくちゃな「ムリして任せる」。しかし、現実には、そこからしか何も生まれない。そもそもビジネスとはリスク・テイクを伴うものだ。リスク・ゼロのビジネスはない。後輩・部下に仕事を任せるのも、それは同じこと。
 リスクを取る。しかし、リスクを最小化し、ダメージ期間を最短にする。打つべき手を打ってからリスクにチャレンジするのだ。本書はその具体的な方法論を提示する。

 後輩・部下に仕事を任せることは典型的なWIN・WINだ。先輩・上司は一段階上の仕事にシフト・アップできるし、後輩・部下は成長できる。それは十分に魅力あるチャレンジだ。やらない手はない。いや、やらなくてはならない。本書があなたの「任せる」を助け、あなたと後輩・部下双方のレベル・アップの一助にならんことを強く望む。

2011年1月  小倉 広


【目次】

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