その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は左門至峰さんの『 左門至峰の出るとこネスペ教科書 最短距離で合格できるネットワークスペシャリスト 増補改訂版 』です。

【はじめに】

 本書は、ネットワークスペシャリスト試験に合格するための入り口として、ネットワークの基礎を身に付けてもらうための本です。

 コンセプトは、「基礎」と「試験に出る(または出た)ところだけ」を解説することです。覚える必要のない解説は、可能な限り排除しました。もっとも、その技術の背景や関連技術を説明しないと、何のことだかさっぱり分からなくなるので、最低限は残しています。

 受験生の皆様の中には、この難問試験の対策として、「基礎」を学習する意味があるのか、と疑問に思われる方がいるかもしれません。

 答えは、「大いに意味があります!」。試験センターである情報処理推進機構(IPA)が公開した、ネットワークスペシャリスト試験の前身であるテクニカルエンジニア(ネットワーク)試験の「試験区分の内容説明」では、次のように記載されていました。

 受験者がプロトコルなど基礎技術を体系的に整理し、実務経験があれば容易に解答できるよう工夫している
 ここにあるように、合格に必要なのは、基礎知識です。実際、合否を左右する午後Ⅱ試験でさえ、解答例を見ても難しいキーワードは登場しません。基礎的な言葉ばかりで構成されているのです。

 本書は、今回を含めて三度改訂しています。毎回意識しているのは、覚える必要のない解説を排除して、薄い本に仕上げることです。仕事やプライベートが忙しいと、勉強に割ける時間は少ないと思います。そもそも「分厚い本は読む気にならない」という方もいらっしゃるでしょう。多くの方に役立ててほしいと思い、他の参考書と比べて薄くしています。

イラスト:串田 千麻(マップス)
イラスト:串田 千麻(マップス)
 とはいえ、今回の改訂でも、前回の本より内容を充実させています。もちろん、無駄に解説を増やすことはしていません。最新の過去問を改めて読み直し、時代の変化に合わせて、説明が不十分だと判断した箇所には解説を追加しました。

 本書は、ネットワークスペシャリスト試験合格を目指す方が、最初に基礎知識を身に付ける本としてご活用いただくことを目的としています。基礎知識が身に付いたら、次は過去問学習に入るとよいでしょう。過去問の中に分からない用語や技術が出てきたら、インターネットや書籍で調べたり実機で試したりして知識を深めてください。これは、多くの合格者が実践している勉強方法です。

 ネットワークの基礎を学ぶ本書と過去問学習で、ぜひとも合格を勝ち取っていただきたいと思います。

左門 至峰

【目次】

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