Excel仕事を高速化するためには、機能を呼び出すときにショートカットキーやアクセスキーを用いることを習慣づける必要があります。しかし、機能によっては4つや5つのキーを押さないと呼び出せず、キーボードを用いても高速化を実感しにくいものもあります。ここでは、どんな機能でもお好みで登録しておいて、たった2つのキーで実行する方法を紹介します。このコラムは 『カリスマYouTuberが教えるExcel超時短メソッド』 (Office HARU著、日経BP)よりお届けします。

【目次】
知らないと損するExcel超時短メソッド
第1回  Excelで複雑な数式を使わずにデータを一瞬で分割・結合する方法
第2回  Excelで条件に「当てはまらない」データを即座に選択する方法
第3回 Excelであらゆる機能をたった2つのキーで実行する方法

 初期設定で[自動保存][上書き保存][元に戻す][やり直し]のアイコンが表示されている、タイトルバーの左側の領域のことを「クイックアクセスツールバー」と言います。クイックアクセスツールバーに登録する機能は、自由に変更できます。以下のサンプルは、[値貼り付け][数式貼り付け][書式貼り付け]を登録した状態で、登録した順に左からアイコンが並んでいます。ここでは[格子罫線]を例に、クイックアクセスツールバーに機能を登録する手順を見ていきましょう。

リボンから登録する方法

 登録したいコマンドのアイコンにマウスカーソルを合わせて右クリックし、[クイックアクセスツールバーに追加]を選択します。

 クイックアクセスツールバーに[格子罫線]が登録されました。

オプションから登録する方法

 クイックアクセスツールバーの右端にある下向き三角マークをクリックし、[その他のコマンド]を選択します。

 [Excelのオプション]ダイアログボックスが開き、クイックアクセスツールバーの設定メニューが表示されます。

 左の一覧から登録したいコマンドを探します。

 特定のコマンドを選択した状態で、[追加]を押すと、右側にコマンドが追加されます。

 設定が完了したら[Enter]キーで決定します。

 クイックアクセスツールバーに[格子罫線]が登録されました。

登録したコマンドの実行

 クイックアクセスツールバーに登録したコマンドは、左から順に[Alt]+[1]、[Alt]+[2]、……を押すだけで実行できます。今回追加した格子罫線は左から4番目にあるため、指定の範囲を選択してから[Alt]+[4]を押せば実行できます。

 選択範囲に格子罫線が適用されました。

 登録を解除するときは、アイコンにマウスカーソルを合わせて右クリックして[クイックアクセスツールバーから削除]を選択しましょう。

 どんなコマンドも2つのキーだけで実行できる便利な機能です。使用頻度が高く、もともと割り当てられているショートカットキーやアクセスキーのキー数が多いコマンドを登録しておくといいでしょう。

 ここで紹介したメソッドは、以下の動画でも確認できます。

YouTubeの 【Excel講座】Excelの効率化にショートカットキーは不要です★早く知りたかった!★ です。