※2023年2月28日で、動画の公開を終了しました
稲盛和夫氏の「秘蔵動画」を2023年2月末までの期間限定で公開。半世紀以上にわたる実践のなかで生み出された要諦、「経営12カ条」を肉声で語った講演録(動画)です。これさえ守れば、会社や事業は必ずうまくいく。稲盛経営の集大成ともいうべき12の経営の原理原則を一つずつ語ります。今回は第2条「具体的な目標を立てる」。
【公開終了】 稲盛和夫「経営12カ条」第2条 具体的な目標を立てる

第2条は「具体的な目標を立てる-立てた目標は常に社員と共有する-」です。
これは「ビジョン」を確立するということでもあります。経営者はその組織が何を目指すのかというビジョン、目標を高く掲げ、それを集団に指し示していかなければなりません。組織をどういう方向に導いていくのかという方針を示し、進んでいく先にはどのような未来があるのかという展望を描き、さらにはその実現に至る具体的方策まで指し示し、人々を導いていくことが経営者には求められるのです。
特に経営環境が著しく変化し、先行きが見通しにくい混迷の時代にあっては、経営者が指し示すビジョン、目標は不可欠です。明確な目標の下、組織に集う人たちを糾合して、混迷を極める中に血路を開き、集団をまっすぐに目標へと導いていくことこそ、経営者に求められる最大の役割なのです。
目標へと導いていく過程では、予期せぬさまざまな障害があるものです。しかし、どのような課題が立ちふさがろうとも、ビジョン、目標の実現に向けて経営者自身が強い意志を持って臨み、組織を一つに束ね、その思いと力を結集していく以外に目標を達成していく方法はありません。
多くの人は急激な景気の悪化など、困難な状況に直面すれば右往左往し、当初掲げたビジョン、目標を見失いがちになります。しかし、それでは社員がついてきてくれるはずがありません。いかに混迷の中にあろうとも、目指すべきただ一点を見つめて組織を導いていく。そういう強い精神を持った人こそが真の経営者であろうと、私は考えています。
稲盛和夫氏が語った講話を「動画」や「音声」で視聴できる会員制サービス。経営論、リーダー論、フィロソフィ、人生論、経営問答など、多数の講話を所蔵している。京セラコミュニケーションシステムが運営。