※2023年2月28日で、動画の公開を終了しました
稲盛和夫氏の「秘蔵動画」を2023年2月末までの期間限定で公開。半世紀以上にわたる実践のなかで生み出された要諦、「経営12カ条」を肉声で語った講演録(動画)です。これさえ守れば、会社や事業は必ずうまくいく。稲盛経営の集大成ともいうべき12の経営の原理原則を一つずつ語ります。今回は第10条「常に創造的な仕事をする」。
【公開終了】 稲盛和夫稲盛和夫「経営12カ条」第10条 常に創造的な仕事をする

第10条は、「常に創造的な仕事をする」ことです。副題は、「今日よりは明日、明日よりは明後日と、常に改良改善を絶え間なく続ける。創意工夫を重ねる」です。
米国を代表するジャーナリストで、ピューリッツァー賞も受賞したデイビッド・ハルバースタムは、その著書『ネクスト・センチュリー』で、一章を割き、私について執筆してくれています。
彼はその冒頭に「次にやりたいことは、私たちには決してできないと人から言われたものだ」という、私の言葉を引用しています。
実際に京セラは、ファインセラミックスという新しい素材をいち早く取り扱い、従来は工業用材料となり得なかったファインセラミックスを工業用材料として確立させ、さらに何兆円という規模を持つ産業分野として成長せしめた、いわゆるパイオニア企業といっていいかと思います。
つまり、ファインセラミックスの持つ素晴らしい特性を生かして、ICパッケージを開発し、勃興する半導体産業の成長を促したことをはじめ、人工骨などの生体用材料にもいち早く取り組み、現代のファインセラミック分野のまさに開拓者として、社会に貢献してきました。
このような独創的な事業展開ができた理由を、多くの人々は、京セラの技術開発力にあると考えています。そして自社を顧みて、「我が社にはそのような技術は何もない。そのために発展しないのはやむを得ない」と嘆いておられるのです。
そうではない、と私は考えています。傑出した技術力を最初から持っている中小企業など一つもないはずです。創造的な仕事を心がけ、今日よりは明日、明日よりも明後日と、常に改良改善をしているかどうかということで、独創的な経営ができるかどうかが決まってくるのです。
稲盛和夫氏が語った講話を「動画」や「音声」で視聴できる会員制サービス。経営論、リーダー論、フィロソフィ、人生論、経営問答など、多数の講話を所蔵している。京セラコミュニケーションシステムが運営。