2026年1月3日(現地時間)、米トランプ大統領はベネズエラを軍事攻撃し、マドゥロ大統領を拘束した。国際秩序を揺るがしかねないニュースは、世界に大きな衝撃を与えている。独裁政権、ハイパーインフレ、クーデター未遂……おどろおどろしい言葉とセットになったベネズエラだが、世界最大の原油埋蔵量を誇る同国はかつて中南米で最も豊かな国と呼ばれ、栄華を誇った。いったい、国内で何が起きていたのか。2023年6月に刊行した『ポピュリズム大陸 南米』は、2017年から4年間、日本経済新聞社サンパウロ支局長を務めた外山尚之氏による渾身の現地レポートだ。その中からベネズエラ国内情勢についての記述を抜粋してお届けしたい。(写真:Bilal Ulker/stock.adobe.com)