企業に対して、環境への配慮や社会課題の解決に積極的な関与を求める動きが年々強まっている。注視しなければならない範囲はもはやCO2排出削減にとどまらず、人権問題や生物多様性の保全など、拡大する一方だ。2030年ごろまでのおよそ10年の間に、サステナビリティ(持続可能性)をめぐる国内外の状況がどう変化し、それに対して日本企業はどんな戦略を用意し、実践すべきか。『パーパス経営』などの著書がある一橋大学ビジネススクール客員教授の名和高司氏や『エネルギーをめぐる旅』著者の古舘恒介氏と、『2030年のSX戦略』の著者であるPwC Japanグループの坂野俊哉氏、磯貝友紀氏が、予想される未来シナリオを基に2030年の日本企業が進むべき針路について議論を交わす(SXは「サステナビリティ・トランスフォーメーション」の略語)。(写真:洞澤佐智子)
