お金を貯めたい、増やしたいと思っていても実際は怖い・難しい・面倒くさいことばかりで何から始めたらいいのかわからなかったりしませんか? そんな疑問にお金の教室「富女子(ふじょし)会」を主宰する永田雄三さんと先輩女子たちがこたえた著書『 1000万円を貯めた女子100人がやったこと、やめたことリスト 』から一部を抜粋し、貯金をするうえで「本当に役に立ったコツ」を1テーマごとに簡潔な解説で紹介します。6回目は「すぐにできる固定費の見直し」について。
誰にでもある「ムダ遣い」 あぶり出す方法
私のところに相談に来る女性たちには、まず、自分の出費をきちんと把握してもらっています。
出費は「固定費」と「変動費」の2つに分類できます。
・変動費 …… 毎月の活動によって変わる費用のこと。食費、交際費、レジャー費、衣料費など。
この2つに分けながら、何にいくら使っているかを洗い出していくと、よく聞くのが、「固定費だけで、毎月の給料の大部分がなくなっちゃうんです。」という話。実際に中身を見せてもらうと、「家賃6万円」「スマホ・インターネット代1万5000円」「光熱費1万円」「習い事の月謝1万円」「保険料1万円」「有料動画サイトなどアプリ代2000円」……など、合わせて毎月10万円ほどを「固定費」にかけている方が多いようです。
固定費の多くは、生活に必要な出費だから仕方ない?
いやいや、実は固定費を見直すことが、無理なく貯金額を増やす秘訣です。今日のおやつ代や明日の洋服代を減らすよりも、まずは固定費を見直しましょう。
固定費を見直すべき3つのポイント
なぜ固定費を見直すことが大事なのか。その理由は、3つあります。
1つめは、変動費を減らすのは大変だからです。「節約しなさい」と言うと、みなさん、最初にやってしまうのが、変動費である食費や交際費を減らすこと。これはツラくて効果のない節約術です。
食費や交際費を減らそうとすると大なり小なり、ガマンが必要になりますね。それでストレスがたまって、余計にお金を使いたくなっちゃうんです。
しかも、ボクサーの減量なら「試合まで」という期限があるけれど、節約には「いつまで」という期限がない。それでため息しか出てこない、となるわけです。だからこそ、見直すなら「固定費」なんです。
たとえば、携帯電話のプランを見直して安くすれば、毎月意識しなくても、節約ができます。使い捨てコンタクトレンズを安くできれば、その分、貯金に回せます。つまり、固定費を低くできれば、努力しなくても毎日チャリンチャリンとお金が貯まっていくことになります。無理な切りつめよりも、断然ラクですよね。このような意識しなくてもラクに貯金ができるシステムをつくることが、貯金の要。天引き貯金と同じ考え方です。
2つめは、固定費は「使った意識がないのに使っている」お金だから。多くの固定費は、毎月カードで自動的に支払われたり、口座からの自動引き落としだったりします。「自動」ということは、「払っている意識」はどんどん薄れていくということです。ですから、はじめて家計簿をつけた方の多くは、「こんなに固定費がかかっているとは思わなかった」と驚くわけです。
せっかく仕事を頑張ってお金を稼いでも、無意識に使ってしまっていては、仕方ありません。ですから、その無意識に使ってしまうお金に一度意識を向けて、本当に必要なのかを見直すことが大切です。
固定費を見直してほしい3つめの理由は、ほとんどの方の固定費には、「ムダ」があるからです。ここでいう「ムダ」とは、必要なものの金額よりも多くを払っている、ということ。
たとえば、ヨガ教室の月謝やスマホの基本利用料、アプリ代や保険料などの定期的に支払う固定費は、少し支払い額を減らせれば、時間の経過とともにその「少し」が積み重なってかなりの額になるものです。
世の中は、私たちに「ムダに高いプランを契約させる」仕組みであふれています、笑。
「いつか使うかもしれないから」は、使うときに再度考えればよろしい。今すぐ見直しましょう。

永田雄三(著)、日経BP、1760円(税込み)
