内容紹介

一倉定の初期著作シリーズの復刻版2作目である本書。原書の執筆は1968年。「いざなぎ景気」のさなかにあり、日本のGNP(国民総生産)が旧西ドイツを抜いて、米国に次ぐ世界第2位になった年です。しかし、個々の企業活動においては競争の激化や人件費の高騰などにより大型倒産が相次いだ時代でもあります。そうした時代の変質を受け、マネジメントの見直しが問われていたときに、中小企業を中心に経営者の救世主となったのが一倉定でした。1万社を超える企業を指導した伝説のコンサルタントが50年以上前に書いた本書の内容は、現代に書かれた新刊書と見まがうほどの新鮮さを有しています。時代に左右されない「経営の本質」を突いた1冊です。

目次

まえがき
【1章】経営不在の目標管理
1・1 ある困惑
1・2 形をかえた人間関係論
1・3 自主設定では客観情勢に対応できず、企業目標にも合致しない
1・4 アクセサリーの企業目標

【2章】目標の本質
2・1 小松製作所のA作戦
2・2 「企業の目標」は生き残るための条件が基礎となる
2・3 上のせされる「トップの意図」
2・4 目標はワンマン決定でなければならない
2・5 目標の変更
2・6 目標どおりいかなくとも目標は必要
2・7 目標達成の決意と信念が成否をきめる
2・8 伝統的な人間関係論は目標達成を阻害する
2・9 「企業の目標の本質」を理解させよ、そこから真の人間関係が生まれる

【3章】目標の領域
3・1 ただ一つの目標は企業を危くする
3・2 市場における地位
3・3 革新
3・4 生産性
3・5 収益性
3・6 物的資源と財源
3・7 その他の領域
3・8 目標は必ず明文化すべし
3・9 目標には測定するモノサシが必要

【4章】目標の設定
4・1 長期的ビジョンに立つ
4・2 中小企業は「賃金」から目標をきめよ
4・3 短期経営計画
4・4 短期経営計画の発表
4・5 部門目標説明会
4・6 トップから目標が示されないときはどうしたらよいか

【5章】成果達成指導
5・1 成果は顧客によって得られる
5・2 結果に焦点を合わせる
5・3 「誤りの法則」とZDは矛盾するか
5・4 上を向け
5・5 「権限は上司から奪い取るもの」という教育を行え
5・6 分掌主義よりプロジェクト主義へ
5・7 制約条件を取り除いてやれ

【6章】チェックなくして目標なし
6・1 うまくいかないチェック
6・2 上司による定期的チェックが絶対に必要
6・3 チェックは報告会で

【7章】高収益高賃金経営の目標
7・1 目標と業績評価を結びつける
7・2 幹部の業績評価はこうして
7・3 従業員の業績評価はこうして
7・4 高収益高賃金経営こそ生き残る道