内容紹介
全米ベストセラー!現実を正しく捉え、よりよい未来につなげる方法を考えよう。
環境問題よりも格差・貧困よりも実は深刻な
早くて約30年後に始まる
世界人口大減少時代の新しい教養!
<推薦コメント続々>
「世界人口は、増加から減少へと歴史的な転換点を迎えつつある。これは、これからの社会と経営を考えるすべてのリーダーが注視すべき最重要のマクロ・コンテキストだろう。本書は、その意味と射程を鮮やかに示している」
――独立研究者 山口周氏
「『人口が減ることは、本当に良いことなのか』。本書はその問いを、思い込みではなくデータとエビデンスから考え直す。少子化を『産む・産まない』という個人の問題に矮小化せず、子どもを持ち育てるという選択を支える社会のあり方まで問い直す、いま読むべき一冊」
――経済学者 中室牧子氏
「膨大なデータとエビデンスで、ありのままの世界を見せてくれる良書です。人口問題に対するあなたの『思い込み』を覆してくれるはず」
――『ファクトフルネス』翻訳者 関美和氏
<以下、他言語版への推薦コメントより一部抜粋>
「人口減少の事実とその影響を深く掘り下げ、人口減少をこのまま放置してはならないと熱く訴える一冊……。刺激的だ」
――『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙 グレッグ・イップ
「刺激的だ……。世界人口が減少することはないと思っている人、あるいは人口減少を食い止めるのは簡単だと思っている人、さらには人口が減少することは良いことだと思っている人には、ぜひ読むことを勧めたい」
――『ニュー・サイエンティスト』誌 マイケル・ル・ページ
「スピアーズとジェルーソは、人口、進歩、繁栄について私たちが抱いている思い込みが、なぜ私たちを誤った方向へ導いているのかを、驚くほど明快に示している。人類がこれからどこへ向かうのか、そしてなぜそれが重要なのかを理解したいなら、必読の一冊だ」
――『The Power of Regret』『モチベーション3.0』『ハイコンセプト』著者 ダニエル・H・ピンク
「興味深く、思慮深く、そして時宜を得た一冊だ。スピアーズとジェルーソは、世界的な議論を一歩先取りしている。10年もすれば、世界的な人口減少と、それにどう対処すべきかについて、誰もが語るようになるだろう。友人やライバルたちがこの問題の重要性に気づく前に、この本を読んでおくべきだ」
――2024年ノーベル経済学賞受賞者 サイモン・ジョンソン
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人口は減ったほうがいい、と思われがちだ。
地球にも、これから生まれてくる人々にとってもそのほうがいい、と。
しかし、人口減少は気候変動を含む切迫した環境問題に対する解決策にはならない。
世界の資源をより少ない人口で分配すれば、生活水準が向上するというのも誤りだ。
むしろその逆で、現在私たちが享受している進歩は、大規模で、人と人が相互に結びついた社会だからこそ実現した。進歩やより良い生活を実現するのは人間だ。
一方で、誰かが子どもを持たない、あるいは子どもの数を控えめにすることを選択した場合、他人に間違いだと言う資格はないし、それは実際、間違いではないだろう。
しかし社会が、希望どおりの子どもの数を選択することや、そもそも子どもを持つことを難しくしているのなら、私たち全員が間違いを犯している。
私たちが豊かな未来を望むのであれば、たくさんの人を巻き込んだ、思いやりのある、そして事実に基づく対話をする必要がある。
本書の目的は、みなさんにその事実を知らせ、対話に参加するよう誘うことなのだ。
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【目次】
プロローグ
・人口減少―いったい何が問題なのか?
・3つの重要な主張
・さあ、対話を始めよう
・本書のテーマは「子どもを産むべきか」「どのように育てるべきか」ではない。考えたいのは「子育てがしやすい社会のあり方」だ。
第1部 私たちはいかにして「ここ」に至ったのか
第1章 世界人口の「スパイク(劇的な変化)」
・世界人口 そのピークからの眺め
・いまの世界における「ふつう」とは何か?
・「ふつうであること」のどこがふつう?
・「人類史はもう8割終わった」?
・必須条件は「2人」―世界人口をどこかの水準で安定させるには
・この問題に取り組むべきタイミングは、「今」だ
第2.0章 人口の増加と減少の分水嶺
・リーマは2.0、シーマは1.0……両者の決定的違い
・「測定が始まって以来、出生率は低下しつづけている」は事実
・スパイクは出生数の増加ではなく小児死亡率の低下によるもの
・赤ちゃんの命を守る試みは終わっていない
(ただし小児死亡率が人口の伸びに影響を与える時代は終わった)
・「出生数2.0」を守る魔法は存在しない
・2000年から2010年までのフィンランドはどうなのか?
・それでもなぜ、ここまで確信できるのか
第2部 人間と人生についての否定論
―「人口が適度に減るのは良いことだ」という考えの検証
第3章 人類が地球に及ぼす影響から考える
・直感を捨て、森をさまよってみるとわかること
・直感に反する事実1 人口増加が鉛汚染、オゾン層の破壊、酸性雨を引き起こすわけではない
・直感に反する事実2 人口増加は必ずしも温室効果ガス排出量の増加につながらない
・どうすれば「空気をきれいに」できるだろうか
・“人口爆弾”の余波
・人口安定化は気候問題にどのような影響を及ぼすか
・環境保護と人口変化―時間軸でとらえ直す
・人口減少で脱炭素化を達成できるか
・子どもの環境負荷は小さくなりつつある
・環境保護の闘いではタイミングがすべて
第4章 人口は「ほかの人の身体」から始まる
・テキサス州の混乱―ある夫婦が2人目の子どもを諦めた理由
・子どもが1人も欲しくないという人がいても「出生率2」は達成できる
・「人口安定化=ジェンダー平等の停滞」ではない
・「出生率2」は職場における公平と両立しうるか
・「出生率2」は家庭での平等と両立しうるか
・いやいや、母親が不平等な負担を負うのは生物学的必然だろ?
第5章 不完全な世界に新たな命を生み出すということ
・養うべき人間が増えるとどうなるか
・間違った飢餓対策
・「より健康な子ども時代」を実現するために
・タングステン不足―子ども時代の不安と結末
・子どもを持つのは「人生の価値」に賭けること
・ウッタル・プラデーシュ州の病院における「進歩」
・状況はたしかに改善している―誰もが認めざるを得ない事実
・改善は絶え間なく少しずつ
・進歩の歴史と日々の悲惨なニュースの折り合いをつけるには
・世界はまだ不完全、でも苦労して勝ち得た進歩を否定しないこと
第3部 人間と人生についての肯定論
―「人口が多い」ということが、なぜ人類の強みになるのか
第6章 進歩は「人々」がつくる
・進歩をもたらすのは人々
・良いニュースと悪いニュース
・まだまだこれから。たゆまず進歩しつづけるために
・人口増加と進歩の同時進行は偶然ではない
・明かりの小史
・進歩とはときおり現れる天才たちのバトンリレーの産物ではない
・人間の創造力が必要なくなるときがいつかくる?
第7章 「みんながいること」のさまざまなメリット
―小惑星との衝突だって避けられる?
・欲しいモノ、必要なモノはなぜ供給されるのか
・都市のスケールメリットから人類のスケールメリットを考える
・人口の多い世界での交易と分業
・イノベーションの意欲にもスケールメリットが働く
・あなたにとって必要なもの
・数十億人が数百万人、そしてゼロに?
・小惑星の経済学は、もっと地味な文明の脅威にも当てはまる
・不確実性は何もしない言い訳にはならない
第8章 「良いもの」は多いほど良い
・著者からの重要な問題提起
・空白
・2つの架空の未来。どちらが良いか?
・ちょっと待った! 未来Bのほうが良いのは、純粋に人生の質が高まったからじゃないか
・未来Bで得をするのは誰か
・「無限大数」ならなおさら良い?
・リプロダクティブ・フリーダムを守りつつ、人口減少にも目配りするということ
・腎臓提供者と患者のマッチング技術の進歩から学べること
第4部 人類と人口の未来
第9章 人口減少は自然には止まらない
・「出生率2・0」は自然でも必然でもない
・子だくさんのアーミッシュは地球を救うのか
・医者に低出生率は治せない
・SFが描く未来の生殖は空想にすぎないのか?
・外部性は自然には解決しない
・人口の外部性について頭を悩ますのはシーマの仕事ではない
・外部性の問題を解決に導きうるのは集団の力
第10章 政府は人口をコントロールできるか
・未来は選択するもの
・政府統制の限界
・トレンドの変化をもたらしたのは抑圧的政府ではなく世界の変化
・ルーマニアにおける人口コントロールの失敗
・エイプリルは特異な例ではない
第11章 現金給付が答えなのか
・ワンストライク:異なる国の出生率を比較してみると……
・ツーストライク:異なる年の出生率を比較してみると……
・スリーストライク:異なる物価での出生率を比較してみると……
・費用と機会費用
・とはいえ出生率の低下は単に、女性の就業機会改善だけでは説明できない
・ほかの選択肢が増えた分だけ、出産は選ばれにくい存在に
・育児給付では機会費用を補いきれない
・厄介な現実:誰も低出生率の理由を完全には解明していない(今のところは)
・統一理論がなくてもわかること
第12章 その先の未来に向かって
・「何を変えるべきか」を問うことが、長い道のりの第一歩
・人々の期待と要求を変える変革はこれからも起こる
・集団的取り組みの産物としての劇的な変化
・それは「お金の出し手を変える」ことにとどまらない
・より良い選択を割に合う良いものに
・何が実現可能か、何を望むかは、その世代の経験がかたちづくる
・あなたの役割:議論に参加すること
・なぜ今、考えるべきなのか
・人は大切。だから今、動き出そう
忌まわしい付録
