その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は新岡優子さん、松山将三郎さん、寺下薫さんの『 ChatGPTで経営支援 強い組織の築き方 』です。
【はじめに】
経営の世界は、常に変化の波が押し寄せています。新しい技術、新しい考え方、新しい価値観──。こうした波をどう捉えるかにより、組織は強固になることもあれば、逆に弱体化することもあります。その中で、現代の経営者たちが直面している最大の波の一つが、AI(人工知能)です。とりわけ、近年注目されている「ChatGPT」のような生成AI技術は、その高度な自然言語処理能力を生かし、経営の各フィールドで「革命」を起こしています。
AIが私たちの周りに浸透する中、AIの使われ方の方向性が見えてきました。従来「100」知らないとできなかった仕事が、AIの活用スキルを習得していれば、「10」で可能になります。残りの「70」はAIが担い、「20」は我々の独自の判断や工夫で埋められます。例えば、プログラマー。今はプログラムを知らなくても、プログラミングができてしまいます。これまで最も重要とされてきた言語理解とロジック作りをAIが担当してくれるからです。例えば、人事。さまざまな専門的知識をAIが担うことにより、従業員の適性やキャリアパスの分析、そして採用プロセスの効率化が可能となりました。
次の課題は、このAIを「どのように組織作りや自己成長に織り込むか」です。本書では、その課題に真正面から向き合い、深く探求していきます。
AIの活用は、ただの高度な計算機や効率的なツールとしての側面だけではありません。私たちはAIを、共に学び、共に成長し、新しい未来を築く仲間として受け入れるべきです。今後、仕事の仕方は大きく変わるでしょう。その一端が、この後、この本で繰り広げられる物語の登場人物の姿を通じて見て取れます。
●経営者は、経営にAIをどう活用するのか。
●組織には、AIによってどんな変革や新しい希望がもたらされるのか。
●中堅管理職は、上司と部下の関係をAIを使ってどう成長させるのか。
●若きビジネスリーダーは、経営者にAIの活用をどう提言するのか。
AIの技術進化は、我々の仕事のアプローチを再定義してしまいました。この進化の波に乗り遅れないための戦略や、AIの活用の真価を見つけるヒントを、本書から得て下さい。
最後に、AIに仕事を奪われるという懸念は、一部の人々の間で取り沙汰されていますが、本書の立場は明確です。AIを積極的に取り入れ、活用する人や企業こそが、新しい仕事の機会や未来を手にすることができるのです。
経営の新たな挑戦に向き合い、これからの時代を切り開くヒントや考え方を、本書を通じて共有させていただければ幸いです。
新岡優子
【目次】






