「日経BOOKプラス」の魅力は? 記事制作の裏側はどうなっている? 日経BOOKプラスの編集部員6人が座談会を行い、取材時の裏話、取材記事だけではないサイトの魅力などを語り合いました。「日経の本ラジオ」で生配信された内容を、再構成してお届けします。第2回は、司会の尾上真也(日経の本ラジオ パーソナリティー)、日経BOOKプラス編集部の常陸佐矢佳編集長、長野洋子、雨宮百子が登場します。(2022年8月1日に実施)

年間200冊読む経営者に取材

尾上 「日経BOOKプラス」の裏側と魅力を、編集部のメンバー6人とワイワイガヤガヤ語っています。これまで3人のお話をうかがいましたが、続いては雨宮さん、お願いします。

雨宮 日経BOOKプラスで特に印象に残っている取材は、Kaizen Platform代表取締役の須藤憲司さんですね。

尾上  「須藤憲司 年間200冊読む私の人生を変えた本」 という連載ですね。

雨宮 須藤さんはすごく忙しいのに年間200冊ぐらい読まれる、かなり本好きな方です。本についての話が止まらず、当初の取材予定時間を1時間半ぐらいオーバーしました。一番印象深かったのが、最近サウナにすごくハマっていて、自宅につくったサウナで本を読むという話。本がシワシワになっても気にしないし、サウナで読むから電子書籍じゃなくて紙など、意外な話が面白かったですね。

尾上 年間200冊だから、累計すると相当読んでいらっしゃいますね。

雨宮 多様な本を読まれていて、どんな質問をしても必ず的を射た答えが返ってくる。会話の中に発見もあり、「なぜだろう」「すごいな」と思っていたのですが、背景には読書の蓄積があったのだと納得しました。どうやって時間をつくっているのか、ちゃんと寝ているのかな、というのが素朴な疑問です(笑)。

尾上 連載の最初の記事は 「須藤憲司 50回読み返しても新しい発見がある本」 というタイトルで、 『坂の上の雲』 (文春文庫)を紹介されていましたね。

年間200冊読むという須藤憲司さんは、本にまつわるさまざまなエピソードを語ってくれた(写真:雨宮百子)
年間200冊読むという須藤憲司さんは、本にまつわるさまざまなエピソードを語ってくれた(写真:雨宮百子)
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雨宮 連載でもう1つ面白いエピソードがあるのは、ベースフードCEOの橋本舜さんです。ベースフードという完全栄養食を開発されていて、今はコンビニで目にすることが多いと思います。実は私、数年前から通販などで食べていたんです。最近は格段においしくなっていて、どうやって改良したのかをうかがったら、橋本さんがキッチンで実験を繰り返したと。橋本さんもすごく読書家で、多種多様な視点で本から学びを深められていて、それが仕事への姿勢や哲学にひもづいているんだなと、顧客として感慨深く思いました。

尾上  「橋本舜 経営者が数学者に学ぶべき理由」 で、 『フェルマーの最終定理』 (新潮文庫)が経営者としての姿勢の参考になったと書かれていましたね。

雨宮 経営者の方々は、ビジネスに直結する本を読む時間しか取れないんじゃないかと思っていましたが、皆さん深い哲学などを生み出すために、仕事と関係のないジャンルのものをいっぱい読まれているんですよね。いろんな角度から哲学を磨き経営につなげていくんだなと、いつも勉強させていただいています。

「日経の本ラジオ」著者の話を記事に

尾上 続いては長野さん、お願いします。

長野 私は日経BPのすべての女性誌の編集部を渡り歩き、今ここにいます。今日は連載 「読む、日経の本ラジオ」 についてお話しできたらと思っています。尾上さんの 「日経の本ラジオ」 は放送300回を超えたそうで、おめでとうございます。

尾上 おかげさまでフォロワーもキリのいい7777人を超え、気がついたら7800人ぐらいになっていました。

長野 日経の本ラジオの音声はアーカイブでずっと聞けるのですが、すっごくいいコンテンツなので記事でも読めるようにできればということで、私が担当しています。聞いても読んでも楽しく、何度でもおいしく味わってもらえればと思っています。

尾上 この間は、 「なぜPythonは10行でプログラムが書けるのか」 の記事がとても読まれました。

長野 めちゃくちゃはねて、みんなでスタンディングオベーションするぐらいの勢いで喜んで(笑)、検索流入が一気に増えた記事でした。日経の本ラジオは、毎日のように著者が出てきてお話しされて、すごく豪華ですよね。そのなかで特に面白かった発言やポイントを抽出して、1枚のサムネイル画像を作っています。どの記事も、ポイントがひと目で分かるビジュアルを楽しんでもらえるんですよ。

尾上 まずはタイトルと画像のメッセージがいいですね。これはすごいなと思っていて、私もとても好きです。

長野 記事を読んでから音声を聞くと、また違った感じで受け止められると思います。

「なぜPythonは10行でプログラムが書けるのか」のサムネイル画像。記事のポイントをまとめて書いている
「なぜPythonは10行でプログラムが書けるのか」のサムネイル画像。記事のポイントをまとめて書いている

尾上 他にご紹介したいことは?

長野 別の視点でご紹介したいのが、日経BOOKプラスの幅の広さです。ここにいる編集メンバーだけでなく、社内のいろんなメディアと連携しています。今活躍するタレントや俳優たちを毎月取材している 「日経エンタテインメント!」 編集部や、働く女性を応援する 「日経xwoman(クロスウーマン)」 など、他のメディアと協力して記事を作ることができています。例えば、 梶裕貴さんの朗読が聞ける連載 や、 滝沢カレン さんや 門脇麦 さん、 ひきたよしあき さんのインタビューなど、いろんな部署の人と一緒にコンテンツを作れることが醍醐味だなと感じています。

尾上 日経BOOKプラスならではの幅の広さを楽しんでいただきたいですね。楽しみ方をガイドする記事もあるとか。

長野 そうなんです。日経BOOKプラスのサイトがローンチするとき、「どんなサイトかな」と疑問に思われる方に向けて、 「日経BOOKプラスの歩き方 こう使えば、もっと楽しい!」 という記事を作りました。自分に合う本を探したい方はこういう連載を読んでみて、本からの学びを深めたい方はこんな使い方をして、というように、サイトの案内をしています。楽しみ方をまとめたガイドですね。

動画も多彩に展開

尾上 では最後に、常陸編集長、よろしくお願いします。

常陸 私は女性向け媒体から「日経ビジネス」を経て、昨年10月にこのプロジェクトに参加しました。今年4月21日のローンチから本当に怒涛(どとう)の日々で、いろんな自社内の他メディアの協力も受けながら、7月末までに400本以上の記事を公開しました。月間100本の当初予定を大幅に上回る勢いで、渾身(こんしん)の記事が続々と出てきています。

 最初は記事が集まるかどうか心配したのですが、相当なハイペースで公開していて、今ではどう編成するか頭を悩ませるほどぜいたくなメディアになっています。今後もいろんな魅力的な記事が控えていて、さらに加速度をつけて面白くなっていくんじゃないかなと思っています。

尾上 この夏は暑いけれど、日経BOOKプラスも熱いぞと(笑)。

常陸 皆さんにぜひご紹介したいのが、日経BOOKプラスの動画です。サイトの下の方、「記事カテゴリー」に 「動画」 という見出しがあります。 YouTubeチャンネル「日経BOOKプラス」 も開設していて、 篠田真貴子さんと深井龍之介さんの対談 井戸美枝さんのお金の話 など、見応えのある内容になっています。 オートファジーの第一人者・吉森保先生の動画 も分かりやすくて、よく見られています。動画にも力を入れていますので、どうすればもっと皆さんにお届けできるか考えていきたいと思っているところです。

尾上 YouTubeチャンネルは、サイトの一番下のYouTubeアイコンをクリックしても行けますね。

「日経BOOKプラス」のYouTubeチャンネルにはさまざまなタイプの動画がアップされている
「日経BOOKプラス」のYouTubeチャンネルにはさまざまなタイプの動画がアップされている

常陸 イベント情報も充実していて、サイトのトップにある 「イベント」 のマークをクリックしていただくと、新しいイベントの案内や終了したイベントの動画などをご覧いただけます。

尾上 日経BOOKプラスをはじめ、いろんなメディアの本関係のイベントを紹介しているのですね。

常陸 最後にご紹介すると、夏は読書に使える時間が増えると思うので、当社で書籍の編集者を取りまとめている部長2人が、全力でこの夏にお薦めする本について語り合う記事を8月に配信しました( 「手前みそですが、部長が全力でお薦めする『日経の本』2022夏」 )。

尾上 毎年恒例になるといいですね。

常陸 毎年どころか、皆さんの反応次第で年4回のシリーズになりますので、盛り上げていただけると助かります。また、 Twitter をはじめ、 Instagram TikTok Facebook のアカウントもあるので、ぜひよろしくお願い致します。

構成/佐々木恵美