内容紹介

日本の人事部「HRアワード2025」優秀賞受賞!
「TOPPOINT大賞」(24年下半期 第41回)受賞!


ソニー元社長・平井一夫氏、
日本共創プラットフォーム代表取締役会長・冨山和彦氏 推薦!

あらゆる会社、組織が常に変革を求められている「超競争時代」。
本書は改革を進める上での組織的、人間的な落とし穴を鋭く指摘、
改革を成功に導くための実践的アドバイス満載の一冊。
こ れ ぞ イ ノ ベ ー シ ョ ン の バ イ ブ ル!
――元ソニー社長 兼 CEO
一般社団法人プロジェクト希望 代表理事
平 井 一 夫 氏

「変 革 の 本 質 を つ い た 必 読 書」
これまでたくさんの停滞企業の現場を見てきたが、
本書は変革を妨げるものの本質を見事に解明している。
経営者はもちろん、現場で戦っているリーダーたちにこそ
読んでほしい1冊だ。
――日本共創プラットフォーム代表取締役会長 冨 山 和 彦 氏

【書評情報】
「変革が思うように進まないことに悩む経営者や幹部の方々に熟読をお勧めしたい力作」
佐藤義雄氏(住友生命保険特別顧問)(「読売新聞」2024年8月25日)

「経営者やビジネスマンだけでなく、各国のリーダーたちにも読んでほしい一書」
平山賢一氏(東京海上アセットマネジメントチーフストラテジスト)(「週刊エコノミスト」2024年9月10日号)

イノベーションが生まれない、事業変革ができない、利益率が低下し続けている──。
事業最適化がもたらす組織の断片化により、必要な変化が滞るという
企業変革のジレンマを、私たちはどうすれば克服できるだろうか。

デビュー作『他者と働く』で異例の大反響を呼んだ注目の経営学者が、
〈構造的無能化〉という独自のキーワードをもとに、
今、多くの企業が直面する複雑な問題のメカニズムを丁寧に解き明かし、
状況打開への道筋を示す、まったく新しい企業変革論。


 新規事業開発をはじめ、企業変革の取り組みには様々なジレンマが付きまとう。
 なぜなら、私たちは長期的な問題への対処や地道な取り組みの大切さを薄々わかりながらも、日々の成果を求められるなかで、四半期ごとの予算達成や、次々と降りかかる短期的な問題への対処などを、どうしても優先せざるをえないからだ。

 さらに、企業の持続的発展のために取り組むべき複雑な問題の全体像は一概にはつかめないため、あるいは自分たちが問題を把握できていないこと自体がわからないために、大切な問題は後回しにされやすい。

 本書では、今、多くの企業が直面する、「必要な変化が生まれない」という問題のメカニズムを、国内外の様々な企業事例や、経営学をはじめとする幅広い学術的知見をもとに、丁寧に掘り下げていく。

 具体的には、組織で働く一人ひとりが自ら戦略を考え、変化を生み出せるようになるために必要なことを、4つの実践のプロセスと、「多義性」「複雑性」「自発性」という3つの論点にもとづいて解き明かしていく。その際に参考にするのは、「ナラティヴ・アプローチ」や「ポジティブ・デビアンス」、「センスメイキング」をはじめとする独自性の高い理論であり、そこで示されるのは「組織をケアする」という新しい考え方だ。

 経営層、ミドル層、メンバー層によらず、組織に集う一人ひとりが自ら考え、実行する力を回復し、その企業をよりよいものにしていけるという実感を持てるようになるには、どうすればいいだろうか。本書はその難問に、正面から取り組もうとするものである。

【本文より】

 長年働いてきた自分たちの会社の得体のしれない調子の悪さを目の当たりにし、どこから自社を変えていけばよいか、皆が悩んでいる。
「変わらなければならないという危機感が足りないのではないか」
 この言葉には、実は様々な意味が込められている。
 皆がこの状況をわかっていないのではないか、という焦り。状況をわかっていないから変わらないのだ、という苛立ち。
 しかし、そこには何よりも、「どうすれば会社が変わっていくのかがよくわからない」という思いがあるのではないだろうか。
 経営者は会社を変えなければいけないと思うかもしれない。働く人々は、自分の仕事をもっと成果や意義の感じられるものにしたいと思っているかもしれない。もしかしたら、そういう思いで働いてきたけれど、何度も思いが潰ついえることを経験して、諦めてしまっている人もいるかもしれない。
 しかし、危機感があれば会社が変わるわけではない。
 私たちが直面しているのは、近年、薄明かりが見えつつある日本の企業社会が、どのような問題を抱えているのか、どうすればよくなるのか、どこから手をつければいいのかがわからないという状態である。
 そして、その重苦しさは、危機感という一言では言い表せない、もっと複雑なものである。その複雑さを前にして、多くの人が、自分には何もできないのではないかと立ちすくんではいないだろうか。
 本書は、そのような複雑な現状を前に、自分の会社や組織を少しでもよくしていこうとする人々、よりよい未来を次の世代へと託そうとする人々のために書かれている。言い換えるならば、働くことに誇りを持とうとする人のための本である。

目次

序章│企業変革のジレンマにどう挑むか
第1章│あなたの会社で今、起きていること
第2章│ 企業変革に必要な4つのプロセス
第3章│ 構造的無能化はなぜ起きるのか──組織の機能不全のメカニズムを読み解く
第4章│ 企業変革に必要な3つの論点
第5章│ 「わからない」壁を乗り越える──組織の「多義性」を理解する
第6章│ 「進まない」壁を乗り越える──組織の「複雑性」に挑む
第7章│ 「変わらない」壁を乗り越える──組織の「自発性」を育む
第8章│ 企業変革を推進し、支援する
おわりに