かつて当たり前だった「街の本屋さん」が消えていく。2024年3月には経済産業省の斎藤健大臣が記者会見で「書店は近年激減し約4分の1の自治体から消えている。現状に危機感を持っている」として、地域の書店を復興させるプロジェクトを発足すると発表した。だが、そもそも街の書店の再興は政治任せにする話ではないはずだ。本を愛する人の危機感と行動以外に状況を変える力は生まれないし、何より、ノスタルジックな「街の本屋さん」がそのまま甦ることは寂しいがもうありえないだろう。そして実際に、政治家のもくろみとは関係なく、様々な新しい「書店」をつくる試みが、街のあちこちですでに始まっている。未来の「街の本屋さん」がどのような形を採るのか。現場の人々の志と現実を、書店最高!という気持ちを軸にして追っていきたい。※日経ビジネス電子版の連載企画「書店再興」を基にした新刊『書店再興 まちの本屋さんのゲームチェンジのために』が2026年3月27日に発刊しました。当コラムには同書のベースとなった日経ビジネス電子版の記事をセレクトして転載しています。(写真:DELstudio/stock.adobe.com)