「日経BOOKプラス」は2024年の1年間で1300本以上の記事を公開しました。その中で特に読まれた上位10本を紹介します。将棋棋士の藤井聡太さん、プロバスケットボール選手の篠山竜青さん、俳優の小泉今日子さん、文芸評論家の三宅香帆さんが登場するほか、少子化問題や子育て、昭和100年、コミュニケーションなど多彩なテーマの記事がランクインしています。
(注)2024年1月1日~12月15日のアクセス数による。2023年11月1日以降に公開された記事が対象。
第10位~第7位
■第10位
ベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)などの著者で注目の文芸評論家、三宅香帆さんの人気連載 「三宅香帆の読んで働く日々」 の1本が第10位に入りました。
この記事では、働くことと表裏一体の「休み」について考える本を取り上げており、『水曜日は働かない』(宇野常寛著/ホーム社)、『昨夜の記憶がありません』(サラ・ヘポラ著/本間綾香訳/晶文社)、『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』(谷川嘉浩、朱喜哲、杉谷和哉著/さくら舎)の3冊を紹介しています。
本連載のほかの記事は以下をご参照ください。
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■第9位
第9位は、歌手・俳優・プロデューサーの小泉今日子さんと直木賞作家の大島真寿美さんの対談記事。2023年11月に京都で行われた、秋の読書推進月間「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT2023」のイベントを収録したものです。
2023年夏、大島さんの小説『ピエタ』(ポプラ文庫)を小泉さんがプロデューサーとして舞台化したことから、「『ピエタ』のこと、『本の未来』のこと」をテーマに語り合いました。本記事は前編で、後編は以下をご参照ください。
<後編>
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小泉今日子 大島真寿美作『ピエタ』が会社立ち上げのきっかけ
■第8位
日本経済新聞記者が膨大な取材から世界的なアパレル企業の真実に迫るベストセラー『 ユニクロ 』(杉本貴司著/日本経済新聞出版)から抜粋・再構成した記事が第8位にランクインしました。
ユニクロが急成長する中で居場所をなくした古参幹部2人は、柳井正社長(当時)に辞意を伝えます。「泳げない者は沈めばいい」と社内に伝えていた柳井社長は、冷酷に対応したように見えましたが、後に手作りの感謝状を渡して謝意を伝えたのでした。
本書からの記事は他のものもよく読まれました。以下に紹介します。
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第7位
2023年10月、将棋のタイトルを独占する八冠を達成した藤井聡太さんは、2024年6月に「叡王」を失ったものの、その後も強さを発揮して七冠を維持しています。その藤井さんの強さに迫る記事が第7位にランクインしました。
この記事は、『 藤井聡太が勝ち続ける理由 王座戦――八冠の先へ 』(日本経済新聞社編/日本経済新聞出版)の刊行を記念して、「NIKKEI LIVE」で行われた木村一基九段による王座戦トークショー「“観る将”のための王座戦講座」をまとめたもの。逆転が相次いだ2023年秋の王座戦を振り返り、藤井さんの「読み」などを詳しく分析しています。
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第4位~第6位
■第6位
第6位には、ベストセラー『 「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策 』(今井むつみ著/日経BP)から、齟齬(そご)の原因となりがちな人間の記憶力の特徴について紹介する連載 「『何回説明しても伝わらない』はなぜ起こるのか?」 の第3回が入りました。記憶が書き換えられてしまう要因について解説しています。
著者の今井むつみさんは認知科学者で、『学力喪失』(岩波新書)、『言語の本質』(中公新書)など数々のヒット作を執筆しています。日経BOOKプラスでは 「今井むつみ 認知科学の世界」 として、それらの著書から抜粋記事を連載。「#今井むつみさん祭り」として、2024年10月から12月まで2カ月にわたり毎日掲載しました。
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■第5位
コラムニストの石原壮一郎さんの人気連載 「昭和人間のトリセツ~厄介な自分や周囲との付き合い方」 から、「出産と育児」について取り上げた記事が第5位に入りました。昭和の感覚を発揮すると大惨事を起こすセンシティブなテーマで、大きな反響を呼んでいます。
石原さんのこの連載は、日経プレミアシリーズ『 昭和人間のトリセツ 』として書籍化され、2024年11月に発売されました。
以下では、連載「昭和人間のトリセツ」でよく読まれている記事など石原さんの関連記事を紹介します。
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■第4位
少子化が急激に加速している日本。4人に1人が生涯無子になると推計され、「無子化・少子化」のトップランナーとなっています。第4位は、少子化問題について、とりこぼされがちな個々人の視点を中心に据え、データや取材をもとに独自に考察を深めた日経プレミアシリーズ『 #生涯子供なし なぜ日本は世界一、子供を持たない人が多いのか 』(福山絵里子著)から抜粋・再構成した記事がランクインしました。
抜本的に少子化対策へ取り組む姿勢が見られない日本政府。日本経済新聞記者である著者が、物足りない「子育て支援」の背景について取材をもとに考察しています。
本書からの抜粋記事は他のものもよく読まれています。以下で紹介します。
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第1位~第3位
■第3位
第3位は、プロバスケットボールリーグ・Bリーグの川崎ブレイブサンダースで活躍する篠山竜青選手のインタビュー。篠山選手は、「Bリーグで『SLAM DUNK(スラムダンク)』(井上雄彦作/集英社)を語るならこの人!」といわれています。この記事では、子どもの頃から読み続けた『SLAM DUNK』の好きなシーンと、2019中国ワールドカップの出場経験を経て、今の日本代表について思うことを語ってもらいました。
パリ五輪でバスケットボール男子日本代表が予選リーグを戦っている最中に公開された記事ですが、五輪終了後もよく読まれました。
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■第2位
米ハーバード大学の小児精神科医・内田舞さんが、読者からの子育ての悩みに答える人気連載 「白熱! ハーバード大医師・内田舞の子育てお悩み相談室」 。この連載の1本が第2位に入りました。
この記事では、「中2の娘が、とにかくスマホ依存が強く、食事中、移動中、寝るときもギリギリまで、暇さえあればスマホを見ています。就寝時間も遅く、朝起きるのも一苦労。以前、無理やり取り上げようとしたら号泣しました」という親の悩みに、内田さんが現実的な対処方法、子どもとの向き合い方を親身になって答えています。
この連載の他の記事もよく読まれています。以下で一部を紹介します。
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■第1位
第1位は、将棋でタイトル八冠を達成した藤井聡太さんを少年時代に取材した記事。藤井さんは10歳のときに、日本経済新聞記者の岩村高信さんの取材を受けていました。この記事では、「すごくハニカミ屋さんだった」という藤井さんの様子がつづられています。
「目の前で照れたままほとんどしゃべらない少年が、負けず嫌いだとまったく想像できなかった」「印象に残っている藤井少年の言葉は2つ。『名人より強くなりたい』『憧れの将棋は谷川浩司九段』」といったエピソードが明かされており、藤井さんの少年時代が知れる貴重な内容です。
また、『 藤井聡太が勝ち続ける理由 王座戦――八冠の先へ 』(日本経済新聞社編/日本経済新聞出版)で使用されている伝説の「寝そべり写真」はその取材時に撮影されたもの。「寝そべり写真」が撮影された経緯についても、以下の記事で紹介しています。
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